大分県立芸術会館ワークショプ「不思議動物を作ろう」レポート
平成22年3月27日(土)県立芸術会館にて子供向けのワークショップが開催されました。デザイン協会から会員の羽田沙耶香さん(デザインアコ/個人会員)が講師として出席。動物をテーマにした楽しいワークショップになったようです。
以下、羽田さんからのレポートです。

3月27日ワークショップを行わせて頂きました。

テーマは『不思議動物を作ろう』

動物をコンセプトにしてほしいとのことでしたので、いくつか準備した動物のパーツを使って、自分だけの動物を作ってもらうという内容にしました。足りないパーツは自由に作ってもらい、色塗りや模様、いろんな素材選びでさらに自分オリジナルなものに仕上げてもらおうと考えました。

どのような内容にするかのアイデア出しから始め、芸術会館の学芸員さんとの打ち合わせ、材料の準備等、当日までソワソワしっぱなしでした。

当日は、最初に展示中の高山辰雄さんや山本常一さんの動物の作品をどの作品が好きか、名前をつけるなら何とつけるか等、子ども達と楽しみながら鑑賞して回りました。みんな照れながらもジョニーやボブといった横文字の名前や友達の名前を勝手に拝借して命名していました。

鑑賞会を終えるといよいよワークショップ開始でした。ちびっこからの「早くして〜」とのカワイイ野次を受けながら説明に入り、道具を配り終えてから子ども達の作業がスタートしました。

準備した動物のパーツや素材はなかなか好評で一安心しました。
思わぬ使い方をする子が多く、私は「すげ〜!」「かわいいー!」と横から歓声を上げて回っていました。
時々お手伝いをして、うまく作業が進むと照れながらもニヤ〜っと喜んでくれたりもしました。

最後に自分オリジナル動物の名前や性格、得意技などを考えてもらったのですが、本人そっくりな特徴をつける子が多く、個性的な動物が勢揃いでした。

楽しい時間を作れるか少し心配でしたが、真剣に取り組んでくれる子ばかりで、お母さん達や子ども達には感謝しなければなぁと思います。

どうしたら楽しんでもらえるか、興味をもってもらえるか、スムーズに進めるためには何が必要か、大人を相手にするのとはひと味違っていて、良い経験になりました。

学芸員さんから伺ったのですが、今学校では美術の時間が減っているそうです。
工夫する事、楽しむ事、考える事、感じる事、美術や図工にも学べる事はたくさんあるのに悲しいことだと思います。
またワークショップが行える機会を作りたいです。

 
 
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